和紙の原料を栽培するとか、あなたとは別世界のことだと思いますか?
実は三椏は、ちょっとした庭先でも気軽に栽培できます。
春早くに咲く花はかわいくて、万葉集にも登場するほど日本人が昔から親しんできました。
なので自分で栽培した原料で和紙を漉きたい人はもちろん、庭や畑に植える面白い庭木をお探しの方にもおすすめです。
ちなみに三椏入りの紙は光沢があって美しく、また墨の滲みも少ないので証書などによく使われます。
ぜひ三椏を栽培して日本の文化の深い部分をあなたの生活に取り入れて下さい!
目次
三椏の栽培方法
三椏の栽培にはそれほど手間はかかりません。それよりも植える場所の向き・不向きの方が重要です。
三椏の栽培に適している場所
- 水はけの良い畑
- 日中の半分ほど日光が当たる場所
- 沖縄から東北南部まで
土の肥えた畑である必要はありません。
三椏の栽培に適していない場所
- 乾燥している場所
- 土の浅い花壇
ビルの屋上や、小さな花壇などでは栽培は難しいようです。
三椏の世話
- 草引き 三椏が草に埋もれないようにして下さい。
- 水やり 栽培1年目と2年目の夏に何日も雨が降らないときは水やりが必要です。
- 枝の間引き 栽培2年目の冬に1株ごとに枝を2~3本だけ残して、残りの枝を根本から刈り取ります。その後は株が大きくなり過ぎたと思ったときに枝の数を調整します。
このように、3年目以降のお世話はほぼ草引きだけです!
お送りする苗の状態 3月発送
苗は毎年3月に発送します。
- 種から発芽させた1年生の苗
- 無農薬で無肥料で栽培
- 地上が15㎝~40㎝程の大きさ。
- 10本~30本を1つにまとめた状態で発送
- 花は黄色
特典
特典1 消石灰
弱アルカリ性の土壌は三椏の病気の発生を抑える効果があります。そのため、三椏を植えたところに捲く用の消石灰を同封します。逆に、肥料はやらないでください。
特典2 「家で簡単に和紙を漉く」オンラインコース
三椏を収穫してから1枚の和紙にまで「自宅で」「簡単に」できるオンラインコースの無料クーポンをお渡しします。せっかく自家栽培の三椏があるならぜひ和紙を漉いて欲しいという思いで作ったコースです。
この機会にお買い求め下さい
かみこやでは三椏の種はシュロの葉っぱに包んで地面に埋めるという伝統的な方法で保存しています。失敗してしまうと次の年の苗の収穫がなくなる、とても大事な作業です。また、うまく発芽しても農作物ですので、必ずいい苗が沢山できるとは限りません。無事販売の御案内ができている今ご注文下さい。
三椏で生活を「いとをかし」くする
庭に三椏があれば、年始から膨らみ始める蕾で春が来るのを一番最初に感じることができます。
その春のかわいい三椏のを花を待ち遠しいと思う気持ちは、奈良時代の人が「いとをかし」と感じていた気持ちと同じです
モノづくりや文化に興味があるお客さんがくれば、三椏がきっかけに話がはずむでしょう!
そして何より紙漉き屋としては、刈り取った枝をちょこっと処理して、紙を漉いてみてほしいです。自作の三椏和紙に、ひとこと言葉を添えて大切な人に手紙を送ったり、絵を書いたりして欲しいです。
良くある質問
栽培は簡単ですか?
三椏の世話自体は難しくありませんが、植える場所との相性が大事です。半日陰の水はけの良い場所を好みます。植え方と栽培方法をまとめた説明書を同封します。
本数はどれぐらい買ったらいいですか?
1つの場所に2本ずつ、1.5m間隔で植えるのをお勧めします。
和紙の原料にするには?
植え付けから2回目の冬に、一度すべての枝を下から刈り取って頂くことで、その後丈夫に育ちます。その時に刈り取った枝から、最初の和紙を作ることができます。その後は毎年の冬に大きな枝から選んで原料にします。