カレーと一緒に和紙を作りました。
自宅で和紙を作る、ちょっとイメージができないかもしれませんけど、それほど無茶な話ではありません。
とくに江戸時代にやっていたような昔のやり方なら、機械も薬品もいらないので意外と現実的です。
和紙にはもちろん字を書いたり絵を描いたりできますし、薄さを活かして照明にしたりしていろんなクラフトにも使えます。それから何より、紙作り自体がとても楽しい作業です。
でも、シンプルな和紙作りの工程の中でも、原料を煮る「煮熟(しゃじゅく)」作業は家庭でやるには少しだけハードルがあります。アルカリ性の水で煮る必要があって、かみこやでは比較的安全で紙の品質も良い消石灰を使うのですが、それでも普通の家庭にあるものではないですよね。
そこで、普通のご家庭の台所にも一番ありそうなアルカリ性物質「重曹」で煮る実験をやってみました。この投稿ではその結果をご報告します。
そもそもどうやって和紙って作るの?という方には、「かみこや流 土佐手漉き和紙の作り方」というPDFファイルをメールマガジンに登録して頂いた方にお送りしています。無料ですのでぜひこちらから登録下さい。
和紙原料は重曹で煮ることができる
結論から言うと、重曹で煮て和紙を作ることはできます!
れっきとした手漉き和紙になりました。
良いところは、繊維の美しさが失われていないことです。光沢が残っています。
なお、完璧に繊維がほぐれることはなくて、束になった繊維が残った紙になります。
作業の様子
それではどうやって作ったのかご覧ください。
ここが始まり
原料の溶け具合は完璧ではありませんでしたが、紛れもない和紙に仕上がることは分かりました。ここからは、作りたい紙の方向性でいろいろな工夫の仕方はあります。
また、残るテーマは漉く作業の時に水と原料に加える粘材・ネリです。かみこやではトロロアオイを使いますが、これも家庭で気軽に手に入るものではありません。トロロアオイはオクラの一種なので、次はオクラでネリを作る方法を実験したいと思っています。
もちろん、道具をそろえないといけないし、家で紙を漉くことが全くイメージできないという方は、この動画を見てみて下さい。今すぐ、紙漉き作家になれます!
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あなたが家で和紙を作るなら、どんな和紙を作りたいですか?
伝統手漉き和紙の技術は奥が深くて、いろいろな方向に向かうことができます。ある意味方向がありすぎて、どっちに向かえば良いか悩むほどです。
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